どこの職場でも多かれ少なかれ、上司というのは怖いものですが、当然それにも限度があります。

もちろん、仕事上ですからキツイことを言われることもあるでしょう。

また、ある程度はそれに耐えなければいけないというのも現実です。

しかし、上司の怖い態度が、あまりにも度を超えている場合は話が変わってきます。

いわゆる『パワハラ』を受けていることになるかもしれませんからね。

もし、あなたに対する上司の態度が不当だと感じるものであれば、それには断固として抵抗することも必要です。

ただ、パワハラというのは線引が難しい面もあり、あなたが不当だと感じても、上司や会社にとっては当然だと認識されていることもあります。

ですから、客観的に見て正当なのか不当なのかということを判断することも大切なポイントです。

そこで今回は、怖い上司に困っている人のために、パワハラについて一緒に考えていってみましょう。

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上司怖いからパワハラとは限らない?


これは結構デリケートな問題でもありますので、まずはパワハラという言葉の定義について確認することから始めていきましょう。

上司が怖い~これってパワハラ?不当な扱いに負けないために

パワハラとは?


正式には“パワー・ハラスメント”と言いますが、このパワーとは“職権”のことであり、ハラスメントは“嫌がらせ”のことですね。

つまり、上司という立場上の力を利用して、部下に嫌がらせをしたら、それはパワハラということになるわけです。

このうち、パワーという言葉が指す内容については特に問題はないと思います。

しかし、ハラスメント、つまり嫌がらせをするということについては、なかなか判断しづらい微妙な要素も含まれていますね。

例えば、部下が何か大きなミスをして、それについて上司から怖い顔でこっぴどく叱られたとします。


太郎(右)

○○君、なんていう失敗をしてくれたんだ!



一男(冷汗)

申し訳ありません!



太郎(右)

君の失敗のせいで、我が社は大損だ。一体どう責任を取るつもりなんだ!



一男(冷汗)

なんとか穴埋めできるように、△△と□□を手配します




仮に、こんなやり取りがあったとしたら、果たしてパワハラでしょうか、それともパワハラではなく、ごく普通の叱責でしょうか?

正直なところ、これだけは判断できませんね。

この前後に何があるのかによって、パワハラになってしまう場合もあれば、そうでない場合もあります。

では、パワハラを詳しく理解するために、もう少し掘り下げて考えていきましょう。



パワハラになる場合


先程の例がパワハラになるのは、次のような場合です。

  • 部下のミスがそこまで大きなものではないのに激しく叱られる
  • 本当は上司のミスなのに部下に押し付けてくる
  • あるいは他の人のミスを押し付けてくる
  • ほかの人には何も言わないのに、ことある毎に一人だけを集中攻撃する

細かい状況は他にもいろいろ考えられますが、わかりやすいところではこのようなことが挙げられるでしょう。

これらは、明らかに不当な扱いを受けていると言えますね。

ですから、パワハラと言って差し支えないでしょう。

パワハラにならない場合


では続いて、パワハラにならない場合です。

  • 部下が失敗ばかりしている
  • 部下の就業態度が不真面目
  • 部下を鍛えようと言う上司の親心で厳しく接している

などが主な例と言えます。

要は、部下に明らかな原因があって、上司が怖い態度を取っているのであれば、それは正当なこととなるわけです。

また、上司が親心から敢えて厳しく接しているかどうかは、なかなか見極めにくいのですが、ずっと一緒にいれば何となく感じられるはずです。

実際に、そういう例もありますので、怖いからといって安直な判断はしないようにしましょう。

判断を間違えると逆パワハラになることも


部下に明らかな問題があるのに、怖い思いをするのが嫌だからと上司にパワハラの言いがかりをつけると、逆パワハラになってしまうこともあります。

誰でも、厳しいことを言われるのは嫌なものですが、その理由が自分にある場合は当然受け入れないといけませんよね。

でも、たまにそれをはき違えて、厳しいことを言われた腹いせに上司を攻撃する人もいます。

パワハラをする上司は最低ですが、逆パワハラをする部下も、それと同じかそれ以上に最低ですので、絶対に気をつけておきましょう。

同じことを言われても・・・


仮に、同じように怖い顔で厳しいことを言われてたとしても、その相手が尊敬する上司なのか、それとも嫌いな上司なのかによって、受ける印象は変わってきます。

尊敬する上司から言われたのであれば、「素直に聞いて今後に活かそう」と思えるでしょうし、嫌いな上司なら「気分悪いな、こんなのパワハラだ」と思うかもしれません。

こんな風に、個人的な感情によっても変わってきやすいものですから、パワハラかどうかというのは慎重に判断しないといけないんですね。

自分でも気づかないうちに逆パワハラをしていた、なんてことになったら大変ですから、くれぐれも注意しておきましょう。

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いろいろ考えた結果、パワハラだと思ったら


これまでお話してきたように、色んな角度から考えてみて、「やはり不当な扱いを受けている」「パワハラだ」と感じるのであれば、断固として抗議しましょう。

基本的には、その上司に直接抗議するのが筋ではあります。

でも、直接言うのが怖いという場合には、人事部に相談してみたり、上司のさらに上司に相談してみると良いでしょう。

また、その場合、他にもパワハラを受けている人がいれば、その状況を前もってまとめておいて、一緒に報告できるようにしておくと良いですね。

あなた一人だけで人事部や上司の上司に相談しても、「そんなの勘違いだ」とか「騒ぎ過ぎだ」と言われる可能性もあります。

でも、複数の意見だということになれば、さすがに無視できませんから、効果的なはずですよ。

この手の問題は、長引くと厄介になっていきますから、一発で終わらせられるよう、事前準備もしっかり行なっておくことが大切です。



終わりに


怖い上司に困っている人のために、パワハラについて一緒に考えてきましたが、いかがでしたか?

パワハラそのものは許してはいけないのですが、デリケートな問題を含んでいるものでもあります。

本来、パワハラとはいえない状況なのに大騒ぎしてしまうと、逆パワハラで上司を追い詰めてしまう可能性もありますので、決してそうならないよう慎重に判断しましょう。

そのために、パワハラとは何かということを深く掘り下げたつもりです。

特に大切なのは、上司が怖い原因が

  • 部下であるあなた自身にあるのか
  • 偏見や意地悪など上司の側にあるのか

これを見極めることです。

冷静に考えて、自分に原因があると思えるのなら、上司に怖い顔で叱られたとしても仕方ありません。

これは、自分を鍛えるチャンスだと思って乗り切りましょう。

でも、どう考えても上司の側に原因があり、あなたが不当な扱いを受けているのであれば、恐れずに立ち上がりましょう。

不当なことは決して許してはいけません。

パワハラに負けず、あなたの権利を取り戻してください。






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