最近、先輩に対して注意すれば話しかけてくる後輩が増えているようです。

それも先輩だけでなく、上司や仕事の取引先に対する言葉遣いもなっていなくて、社会人としての常識を疑ってしまうような人までいるようですね。

仕事に関わるところであれば、先輩としてキチンと指導するということも必要ですから、これはしっかりと注意して言葉遣いを直させるようにしましょう。

ただ、ちょっと微妙なのが、親しみを込めてタメ口で話してくるような後輩です。

決して悪意を持っているわけではないのですが、先輩としてはタメ口で話しかけられるとナメられているような気もしてしまうし、でもあまり注意して固いヤツだと思われてもやりにくいし、と迷ってしまうこともあるでしょう。

実は、私も昔、ある後輩にタメ口で話しかけれて、とてもやりにくい思いをしたことがあります。

最終的には、その後輩も状況に応じて言葉を使い分けられるところまで成長したのですが、まぁ結構大変でしたよ。

そのときの状況をお話していきますので、後輩のタメ口が気になるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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相手構わずタメ口で話しかける後輩


元々私は、学生時代から運動系のクラブ活動もやっていて、どちらかと言えば先輩・後輩という“縦の関係”が厳しいところで過ごしてきました。

ですから、自分が先輩に対してタメ口をきくなんてことは考えられませんでしたし、後輩が自分に対してタメ口で話しかけてきたら絶対に許しませんでした。

ちょっと堅苦しかったのかもしれませんが、当時はそれが当たり前だと思っていたんですね。

もちろん、それは会社に入ってからも同じで、先輩には徹底して敬語で話していましたし、後輩にもそれを要求していました。

ところが、ある年に入ってきた後輩が、相手構わずタメ口で話しかけるという、当時の私には考えられないようなヤツだったんです。

後輩のタメ口が気になる!先輩としての接し方は?

しかし、よく観察してみると・・・


とにかく誰に対してもフランクに話しかけるヤツで、私ともよく次のような会話を交わしたものでした。


一男(標準)

先輩、この書類って、どう処理したらいいの?



一ノ助

ちょっと待て、“どう処理したらいいの”じゃなくって、“どう処理したらいいんですか”だろう



一男(標準)

あ、ごめんごめん。でも、そんな固いこと言わないで教えてよ



一ノ助

だから、“教えてよ”じゃなくて“教えてください”と、ちゃんと言いなさい



一男(普通)

は~い、わかりました。で、どうしたらいいの?



一ノ助

いや、だから・・・




と、こんなコントのようなやり取りが続いたものです。



「こんな常識のないヤツは徹底的にしごいて根性を叩きなおしてやる!」なんて思ったこともあるんですが、本人はいたって平気な顔をしているんですよね。

それに私も、彼と話していると一瞬カチンとは来るものの、そんなに悪い気がしないんです。

「なぜかなぁ・・・」と思って、彼のことをよく観察していると、あることに気がつきました。

とにかく彼には、悪気がないんです。

もちろん、悪気がなければ何をしてもいいというわけではありませんが、ただただ親しみを持って話しかけているだけの彼に対してカリカリしてしまうというのはどうだろうと考えさせられたことは確かです。

「先輩・後輩の関係は絶対だと思ってたけど、もしかしてオレのほうが間違ってんのかな・・・」なんて思うほど、彼の態度は真っ直ぐだったんですよね。

腹を割って話してみると・・・


その後、彼に興味が湧いたこともあって、仕事が終わってからも飲みに誘い、よく話すようになりました。

すると、本当に性格のいいヤツなんですよ。

子供の頃から、あまり上下関係の厳しくないところで育ったというだけで、決して目上の人間をバカにしているわけではありません。

誰に対しても好意と敬意を持っていることはよくわかりましたし、人間的な魅力も感じるほどでした。

むしろ、表面的な言葉遣いはキッチリしていても、彼ほど人に敬意を持って接している人間は少ないかもしれないと思うほどで、私もずいぶん考えさせられたものです。

ということで、私は彼のことをすっかり気に入ってしまいましたし、タメ口で話しかけられてきてもカチンと来ることはなくなりました。

しかし、それだけで問題が解決したわけではありません。

もう一つ、大事なことが残っていたんです。

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TPOを教える日々


私と個人的に話すときにはタメ口でも構わないのですが、仕事が絡んでくるとそういうわけにもいきません。

上司と話すときや、取引先とのやり取りでタメ口を使われると、場合によっては会社の信用に関わることもあるので、そこは徹底的に指導しました。


一ノ助

こら、○○。課長に話すときは敬語を使えって言ったろ



一男(普通)

わかってるけどさ、なんか照れくさいし、やりにくいんだよな



一ノ助

でも、会社ではそれが必要なんだよ。だから慣れろ



一男(標準)

まぁ、先輩がそう言うんだったら、がんばってみるけど・・・大変だなぁ・・・




と、こんな感じで、彼もやりにくそうではありましたが、私の言うことは素直に聞くようになっていたので、結構がんばってくれました。

彼の場合、敬語を使うことに慣れていないので、“照れくさい”というのが一番ネックだったようです。

しかし、そんなことを続けていると、やがて彼も慣れてきて、それなりにTPOをわきまえた話し方ができるようになりました。

たまに、取引先の人と話すときにタメ口が出て、横で焦ってしまうこともありましたが、彼の人柄も手伝ってか、そんなに問題になることもなく、むしろ相手も親しみを持ってくれることさえあったんですよ。

もちろん今では、彼も一人前の社会人として立派に敬語を使いこなしていますが、私と話すときには未だにタメ口です(笑)

「オレは先輩なんだから、ちゃんと敬語を使えよ」ということもあるんですが、本当のことを言うと、彼のタメ口は結構気に入っているんですよ。

終わりに


後輩のタメ口が気になるという人のために、私の体験談をお話してきましたが、いかがでしたか?

今回お話した後輩は、本当に悪気のないヤツだったので、誰にでも当てはまるというものではないかもしれませんが、大事なことを教えてくれていると思います。

それは、

  • 言葉遣いだけが全てではない
  • 本当に大切なのは人に対して好意や敬意を持っているかどうか

ということです。

そして、彼のように敬語を使う経験がなく、照れくさくて仕方がないようなタイプの人間でも、腹を割って話せる先輩が辛抱強く教えれば、ちゃんとした言葉遣いも身につくものなのです。

だから、ちょっと気長に構えて教えてあげるようにしてください。

タメ口をきいて生意気だと思っていた後輩が意外といいヤツで、その後もずっと良い付き合いができるようになることもありますから。




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