学校の吹奏楽部で、後輩との関係に困っている人の話をよく聞きます。

吹奏楽部といえば文化系のクラブですが、運動系並にハードで、先輩・後輩の縦の関係を厳しくする必要がある場合も多いでしょう。

でも、必ず何人かは、言うことを聞かないうざい後輩がいるんですよね。

私自身は吹奏楽の経験はないのですが、自分で音楽は色々とやってきていて、その仲間に吹奏楽部出身者が多かったんです。

だから、吹奏楽部内のいざこざみたいな話は、たくさん聞いてきました。

その中から、特に印象に残っている、ある人の体験談をお話していきます。

きっと今、現役の吹奏楽部で後輩との関係に悩んでいる人にも役立つと思いますよ。

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あるフルート奏者のお話


これからお話するのは、私の音楽仲間の一人で、学生時代からずっとフルートを吹いていた女性の体験談です。

フルートといえば、女の子には人気の高い楽器ですよね。

その彼女もフルートに憧れて、吹奏楽部に入ったと言っていました。

中学からフルートを始めて結構うまくなり、高校でも吹奏楽部に入ったのですが、そこで厄介な後輩に会ったそうです。

それも同じフルートのパートだったので、彼女も大変だったみたいですよ。

そのときの様子を、お話していきますね。

吹奏楽の後輩がうざい!下級生にどう接すればいい?

とんでもなく無神経な後輩


その後輩は、高校で初めてフルートを始めるという、まったくの初心者。

だから、楽器の扱いもほとんどわかっていないような状態だったそうです。

何も知らないのですから、仕方ないことではあるのですが、中学からフルートを吹いてきた彼女にとっては、その後輩の行動はいちいち無神経に見えて我慢できなかったらしいんですね。

彼女の目から見れば、その後輩はフルートパート全体の足を引っ張るような存在で、「こんなうざい子、見たくない!」と思うほど嫌だったと言っていました。

注意しても通じない


その後輩は、フルートを始めたばかりなので仕方ないのですが、とにかくミスが多くて指導が大変だったそうです。

その都度、注意しても同じところを何度も間違えて、なかなか先へ進めないことも日常茶飯事。

彼女としても、先輩ですから後輩の面倒は見ないといけないことはわかっていても、自分の練習もしたいので、かなりイライラした毎日を送っていたみたいですね。

注意すると、「はい」と返事は良かったそうなのですが、なかなか改善されることはありません。

「もう、何回同じことを言ったらわかるのよ!」とキレたことも一度や二度ではなかったそうです。



そして遂に爆発!


そんなことを繰り返していたある日、とうとう彼女が爆発してしまう出来事が起こりました。

それは練習が終わった後のこと。

その無神経な後輩が、フルートをろくに拭きもしないで、乱暴にしまっているところを見てしまったらしいんです。

「ちょっと、あんた!楽器の手入れもしないなんてどういうこと!?そんなんじゃ上手くなるわけないでしょ!」

それまで、相当ウップンも溜まっていたので、そのときには一気に爆発してしまったそうです。

「本当に、どういうつもり?ちゃんとやらなきゃダメじゃないの!」

そう言うと、後輩は決して反抗することなく「す、すいませんでした」と、謝るばかり。

「謝ったって、あんたが態度を改めないとダメなのよ!」と、さらに詰め寄ると、その後輩はこう言ったそうです。

「す、すいません。どうしたらいいのか、教えてください」

そして、よくよく話し込んでみると、意外なことがわかったんですね。

できる人にはわからないこと


その後輩には、まったく悪気はなかったみたいです。

ただ、どうしたらいいのか、わかっていなかっただけなんですね。

フルートを拭かないでしまっていたのも、決して乱雑に扱っていたのではなく、ちゃんとした手入れの仕方を教わっていなかったんです。

練習中に注意を受けても、とりあえず着いていくのに精一杯で、なかなか要求通りに吹くところまではこなせなかったんです。

その後輩は初心者でしたから、知らないことがあっても当然なのですが、先輩である彼女にはそれがわかりませんでした。

どこかで、「自分がわかっていることは後輩もわかっていて当然」という考え方をしてしまっていたみたいなんですね。

でも、これって彼女だけじゃなく、誰でもやってしまいがちな間違いなんですよ。

どんなことでも、ある程度の技術を身につけてしまうと、できなかったときのことを忘れてしまうんですね。

そして、初心者を見るとイライラしてしまうんです。

そのときの彼女も、まさにそんな状態でした。

でも、その一件で彼女は反省したらしいんですよ。

「それまで、後輩のほうが悪いと思っていたけど、本当は私のほうが冷たかったのかも知れないなって、考えさせられちゃった」と、しみじみ言っていたことを思い出します。

その後の彼女は・・・


その一件があって以来、彼女は自分が当たり前だと思っていることでも、できるだけ丁寧に説明することを心がけたそうです。

すると、手を焼いていた後輩も少しずつ上達し、段々足並みも揃うようになってきたということでした。

また、どんなことでも丁寧に教えるようにしていると、他の後輩からも慕われるようになったとも言っていましたね。

そして3年のときにはパートリーダーになって、さらに後輩たちを指導し、吹奏楽部全体のレベルアップにも貢献したみたいですよ。

そのときの彼女のことは知りませんが、今の彼女の様子や人柄を見ていると、きっと本当のことだと思います。

「最初は本当にうざい後輩だと思っていたけど、あの子には色んなことを教えられたのよね」と、懐かしそうに話している姿は、とても印象的でした。

まずは教えてあげること


今回の話がすべての人に当てはまるわけではないでしょうが、参考になるところは大いにあると思います。

先輩から見て、後輩がうざいと思えるところは多いかもしれませんが、それは悪気があってのことではなく、単に知らないだけかもしれません。

ですから、まずは教えてあげることが必要ですね。

あなたにとっては当たり前のことでも、後輩は初めて聞くようなこともたくさんあるものです。

「そんなの常識でしょ」と思うようなことでも知らない人はいます。

自分自身でも、知らない時期はあったわけですから、それをバカにしちゃいけませんよね。

だから、できるだけ丁寧に教えてあげましょう。

それでも、後輩たちが真面目にやらないのなら、しっかりと叱ってください。

真剣に取り組むということを教えてあげるのも、先輩の役割ですからね。

終わりに


吹奏楽部の後輩に手を焼いているという人のために、私の音楽仲間の体験を例としてお話してきました。

大切なのは、自分にとって当たり前のことでも丁寧に教えてあげるということですね。

具体的には、

  • 基本練習の仕方
  • 難しいところの練習の仕方
  • 楽器の手入れ
  • 楽譜の扱い方

などなど、色んなことがあると思います。

吹奏楽部ごとに、その部の伝統みたいなものもあるでしょうから、それを教えてあげることも必要ですね。

後輩をうざいというのは簡単ですが、その前に、できるだけ丁寧に色んなことを教えてあげてください。

それを通じて、あなた自身もより成長できるようになりますよ。

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