大切な猫ちゃんの食欲が落ちると心配ですよね。
病気などで食欲不振になることもありますが、特にそれらしい原因が見当たらない場合、発情期に入ったという可能性も考えられます。
避妊手術をしていなければ発情期を迎えるのは当然のことですし、避妊手術をしていても発情期らしきものがあらわれることもあります。
そして、その時期には食欲が落ちることも多いんですね。
ですから、発情期であれば食欲が落ちることはそんなに心配しなくても大丈夫なのですが、これから避妊手術をしようと考えている場合には影響も出てきます。
そこで今回は、猫の発情期と食欲、さらに避妊手術との関係について詳しくお話していきましょう。
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猫の発情期の特徴
猫が発情期を迎えると様々な特徴があらわれてきます。
特に目立つのが、独特の鳴き声である、いわゆる“盛りのついた声”を出すことですね。
これと前後して、メス猫の場合には食欲が落ちるということも、よく見られます。
なぜ食欲が落ちるのかについては、猫の性欲がとても強いことに関係していると言われています。
つまり、性欲が強いということは交尾できない場合のストレスも強くなり、これが食欲不振という形であらわれてくるということですね。
食欲不振になると体重も落ちてきますし、また抜け毛がひどくなるというケースもあります。
飼い主さんから見ると心配な状況ではありますが、これは発情期になると仕方ないことといえるでしょう。
なお、オス猫の場合には食欲不振が見られることは、あまりないようです。

避妊手術を考えている場合には
発情期を迎えること自体は自然なことですし、子どもを産めるようになるということは動物として大切なことではあるのですが、私たち人間と一緒に暮らしていく場合には色々な問題も出てきます。
独特の鳴き声を出すだけでも近所迷惑になる場合がありますし、望まない妊娠をしてしまったら生まれてきた子猫たちをどうするのかということも考えなくてはいけません。
また、発情期に入ると、オスメスを問わず喧嘩することも増えてきますのでケガをしたり、あるいは交尾による感染症を引き起こしたりなどの問題も起こりえます。
これらのことを総合的に考えたうえで、避妊手術という結論を出す方も多いことでしょう。
ただ、避妊手術となると、もちろん猫の身体には負担がかかります。
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避妊のことだけを考えれば、できるだけ早い時期に手術するほうが良いのですが、それには猫がどのくらい成長しているのか、身体の大きさや体重も関係してきますね。
ある程度の成長を待っている間に発情期を迎えると、今度は食欲不振で体重が落ちてしまい、また手術の時期を遅らせないといけないというケースもあり得ます。
また、発情期の間に手術を行うことは危険な場合も多いため、お勧めできるものではありません。
ですから、手術前に発情期に入ってしまったら、まずは落ち着くのを待ってから、ある程度体重が戻ったときに手術を行う方が良いでしょう。
具体的にどの時期がベストかというのは個体差もありますから、獣医さんと相談して決めることが必要です。
終わりに
猫の発情期と食欲、そして避妊手術との関係についてお話してきました。
大切な猫が初めての発情期に入ったら、色々な変化があらわれますから、それだけでも大変ですが、さらに食欲が落ちると飼い主さんとしては心配だと思います。
ですが、発情期に食欲が落ちること自体はあまり心配しなくても大丈夫です。
ただ、避妊手術を考えている場合には体重も影響してきますから、獣医さんと相談をしたうえで手術の時期を慎重に決めてあげてください。
避妊手術の是非については意見が分かれるところだと思いますが、人間と猫が仲良く暮らしていくためには必要なことかもしれません。
大切な猫ちゃんの体調を見て、ベストな時期を見極めてあげてくださいね。
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